現在のカンボジア不動産は開発ラッシュで市場は活性化していますが、はたしてこれは「バブル景気」なのか気にかかるところではないでしょうか。一般的に土地高になるとバブルと騒ぐ傾向がありますが、バブルとは価値のない物や価値以上に投機的な資金が流れ込み価格を押し上げてしまう状態のことです。1980年代後半に日本の不動産も到底建物が建たないような崖地にまで投機資金が入り込み地価が跳ね上がったことがありましたが、これが本当の意味で「バブル」と言えるでしょう。今回は、そのあたりも含め今後のカンボジア不動産の流れを確認していきましょう。
現在のカンボジア不動産
現在のカンボジア不動産市況は、毎年7%という高い経済成長率を背景に、外国人投資家が増えたことで地価も大幅に上昇してきています。カンボジア国内では、複合施設、ホテル、アパートメント、オフィス、リゾート施設など、様々な形のプロジェクトが進められており、地域別に見るとプノンペンの開発が最も多く、次いで南部シアヌークビルやアンコール遺跡のあるシェムリアップとなっています。また最近になり海外デベロッパーが進出しているのが、タイやベトナムとの国境付近の都市ポイペトやバベット になります。ポイペトやバベットは今後の成長が見込めて、市場規模はまだ小さいがプノンペンなどと比較すると安価な開発費で済むことが魅力のひとつです。
現在の好調なカンボジア不動産の背景にあるのは何と言っても中国マネーです。プノンペンやシアヌークビル、シェムリアップは中国の投資家からの関心が高く、中国の不動産投資情報サイトによれば、物件照会数ではアメリカやオーストラリアを抑えています。こうしたことから過熱気味にカンボジアでの不動産開発が進められた結果、開発事業者(デベロッパー)は販売価格を投機的要素を含めた強気の価格設定にしたため、ややバブル状態(投機熱が高い)になっていると思います。しかしカンボジアの不動産分野は近隣諸国からは遅れを取っている状況なので、全体的にみれば今後4〜5年で力強い成長を見せて、やがて継続的な安定成長を続けると予想されています。ただし前述した通り一部のプノンペンやシェムリアップなどの投機熱が高い物件については、適正価格を見極めて短期売買や値上がり益だけに目をとらわれずに収益性を冷静に計算して物件選択することをお薦めします。
今後のカンボジア不動産
良くも悪くも今後のカンボジア不動産市場のカギとなるのは、中国を中心とした外国人観光客や外国人投資家です。カンボジアを訪れる外国人(特に中国人)はますます増えており、彼らがカンボジアの不動産業界の成長を助長してくれます。中国人投資家の加熱人気により物件価格に投機的現象がおきている、プノンペン、シアヌークビル、シェムリアップなどの一部の物件には注意が必要となりますが、カンボジア全体の不動産市況は近隣のタイやベトナムよりも遅れていることもありまだ十分にキャピタルゲイン(値上がりによる売却益)を狙える市場です。特に沿岸地域とタイ・ベトナム国境付近の地域の需要と不動産価格は、今後も大きく上昇するとされており、プノンペン首都エリアから人気を奪うことになるかもしれません。
まとめ
現在のカンボジア不動産市場は活況といえども、今後は購入先物件のエリア、価格、環境などを考慮する必要があります。THP社の物件は、カンボジアの注目エリアであるベトナム国境バベットにあります。バベットはプノンペンなどと比較しても地価はまだ殆ど上がっていないので、カンボジア不動産投資を始めるならこのタイミングが絶好かと思われます。