アクレダ銀行

カンボジアの大手銀行アクレダバンクが4月に株式上場

クメールタイムズによるとカンボジアの大手商業銀行アクレダバンクは、2020年4月27日までにカンボジア証券取引所(CSX)への上場のための新規株式公開(IPO)を実施すると発表しました。全株式(約4億3,757万株)の5%に相当する2,187万8,477株を公募する予定です。カンボジアで新規株式公開を実施する商業銀行は国内初となります。またCSXは、企業名は明らかにしていないが韓国系プノンペン商業銀行の上場申請も同時に承認した模様です。

 


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アクレダバンク(Acleda Bank)が4月に上場

カンボジアの大手商業銀行アクレダバンクは、4月27日までにカンボジア証券取引所(CSX)への上場のための新規株式公開(IPO)を実施します。アクレダバンクのイン・チャンニー頭取は、カンボジア中央銀行からIPOの承認を受け、株主からも上場に向けて支持を取り付けたと説明しており「このIPOにより資金の調達源を多様化し、今後の成長を促すため、国内の資本市場を有効的に活用したい」との事です。また、IPOの幹事を務める台湾系証券会社ユアンタ・セキュリティーズ(カンボジア)のキュンタエ・ハン社長は、国内最大規模の商業銀行が上場する意義は極めて大きいと述べ、「カンボジアの証券市場は劇的な変革の時期を迎える」とコメントしています。アクレダバンクの融資残高は2019年9月末時点でカンボジア国内商業銀行最大の36億1000万ドルで、総資産と預金残高はそれぞれ60億9000万ドル、42億4000万ドルで業界2位に付けています。現株主には日本の三井住友銀行とオリックスが名を連ねます。三井住友銀行はアクレダバンクの株式を2014年に12.25%(27,628,111株)、翌2015年に6%(15,943,562株)の計18.25%を取得しています。オリックスも同時期にそれぞれ6%、6.25%の計12.25%を取得しています。

 

カンボジア証券取引所(CSX)

2011年にプノンペンに設立されたカンボジア証券取引所(Cambodia Securities Exchange)。現在CSXに上場する企業は、2012年国内初上場のプノンペン水道公社(PPWSA)、2014年グランドツインズ・インターナショナル・カンボジア(GTI)、2015年プノンペン港湾公社(PPAP)、2016年プノンペン経済特区(PPSEZ)、2017年シアヌークビル自治港(PAS)の計5社でアクレダバンクは6社目の上場企業となります。ちなみに5社の2019年度第3四半期の時価総額は、前四半期比で約40%増の8億米ドル(約877億円)でした。CSXのホン・ソクホー最高経営責任者(CEO)によると、2020年は新たに7社が上場(4社は株式を、残りの3社は社債を上場)すると明らかにしました。

カンボジア証券取引所(CSX)

 


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