カンボジア・クメールタイムズ紙の報道によると、プノンペンの新国際空港の建設は予定通りに進んでおり、早ければ2023年に完成予定とのことです。また、新空港周辺に商業施設や居住用住宅を開発するエアポートシティ計画も同時に進められるため、不動産業や建設業など多くの投資を呼び込むことになります。すでに新空港予定地周辺では多くの投資が行われており、周辺地価は短期間で高騰しています。
プノンペン新国際空港
新空港は首都プノンペンの中心部から約30キロほど南部にあるカンダール州タ・クマオに建設され、主に長距離に使用される大型の航空機(エアバスA380-800sやボーイング747-800sも離着陸可能)の離着陸で運用される方針です。以前にご紹介した新しく完成した大型幹線道路フンセン・ブールバード(Hun Sen Boulevard/フンセン道路)を通った先に位置します。新空港の建設総費用は15億ドルで中国系3社が建設を受注しており、Overseas Cambodia Investment Corporation(OCIC)と民間航空局(SSCA)の合弁事業となります。OCICは、これまでにも首都東部にあるダイヤモンドアイランドの開発や中心部にあるオリンピアシティ、チョロイチャンバーでの衛星都市(Chroy Changvar Satellite city)など、多くの大規模プロジェクトを手掛けています。新空港完成後2030年までに2700万人、2050年までに3000万人の乗客を受け入れることが可能になります。
プノンペン経済特区(Phnom Penh Special Economic Zone)
プノンペン経済特区(以下「PPSP」)は、首都プノンペン中心地から近く、プノンペン国際空港からもわずか10分という便利な場所に位置しており、この地域での効果的な投資に最も適しています。2006年に認可されたPPSPには、カンボジア最大規模(357ヘクタール)の敷地内に世界15カ国から進出した90以上の企業に約17,000人のカンボジア人と外国人のワーカー、マネージメントスタッフが働いています。また日本の住友商事と提携している経済特区なので、多くの日系企業が進出しています。