ベトナムとの国境付近に位置するバベット地区。
現在のカンボジア経済を成長していく上で、重要な役割を果たしている地域です。
そんなバベット地区の特徴を紹介していこうと思います。
目次
首都プノンペンに次ぐ経済特区(SEZ)を有する
経済特区(SEZ)とは、経済発展のために法的、行政的に特別な地位を与えられている地域を指します。
カンボジアには39に上る経済特区(SEZ)があるが、バベット地区にはそのうち9つが集積し、首都プノンペンに次ぐ規模となります。
また、ベトナムのホーチミンにある工場地帯との近接性が最大のメリットであることから、多くの日系企業やアジア各国の企業が進出しています。中国の深センをはじめ、経済特区に指定された都市は目覚しい発展を遂げてきた実績がありますので、バベットも同様に発展する可能性は大いにあります。
日本通運もバベット地区に参入
日系企業も数多く進出しているため、同地区から日本向けの輸出が増加したことを受け、日本通運は、バベット地区に物流拠点を整備しました。従来のプノンペン発の他にも、バベット地区初の混載サービスを開始しています。
リゾート地としての顔も兼備えている
バベットには、大小合わせて10数件のカジノリゾートホテルが立ち並んでおり、経済特区の工場地域という顔だけでなく、リゾート地としての顔も持ち合わせています。ベトナム人は、ベトナムのカジノ入場規制があるため、カンボジアのカジノに行きます。
ホーチミンからバベットまでは1時間ちょっとで行けますので週末などには、多くのベトナム人観光客がやってきます。また、近年の中国系資本の参入により、バベットでも多くの中国人観光客の姿が見かけられるようになりました。
中国系資本の参入が加速している
もともと中国は現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の拠点の一つと位置付け、カンボジアに投資をしていました。特にプノンペンやシアヌークビルの開発に力を入れており、多くの不動産開発をおこない、地価の上昇を演出してきました。
その中国系資本が、ここバベットにも参入してきています。
ベトナムとの国境付近では、カンボジア企業と共同でカジノ施設やホテル、住宅、商業施設などを一体的した800ヘクタール規模の衛星都市の開発を進めています。開発が完遂したならば、その衛星都市はおよそ20万人を受け入れ可能とのことです。それ以外にも、中国人移住者向けマンション開発や投資向けマンション13棟の開発など様々な投資がおこなわれています。
(中国資本によって開発されているマンションの一部)
JICAにより高速道路建設が進む
カンボジア公共事業・運輸省と日本の国際協力機構(JICA)は、プノンペンからバベットを経由してベトナム・ホーチミンを結ぶ全長約200キロの高速道路建設のための実現可能性調査を完了しました。プロジェクトの費用は約38億ドルとなる見通しです。
ちなみに、現在はプノンペンからバベットに到着するまでに3~4時間かかりますが、高速道路が完成すると、1.5時間に短縮されます。流通が盛んになるため、さらに経済が加速されることが期待できます。
住居不足という深刻な地域問題も・・・
バベット地区では、多くの外国企業の工場が誘致されており、5万人以上の雇用を受け入れるキャパシティがあります。しかし、工場で働く従業員の住居が慢性的に不足しており、深刻な地域問題となっております。現在は遠方から1時間以上も乗り合いトラックに乗って通勤している状況です。
THP社物件は、こうした現地のニーズに適しており、賃料にしてもカンボジア労働者階級でも十分に借りられる設定にしているため、高級物件とは違い空室リスクは非常に低いと言えます。
また、地域問題でもある住居不足改善に取り組んだことに対し、バベット市の市長から感謝状を頂戴しました。
今後も発展するバベット地区
バベットはプノンペンに次ぐ経済特区を有する地区で、既に外国企業の工場やカジノリゾートホテルが建てられています。一方で、工場で働く従業員のための住居が不足しているのも事実です。
従業員をはじめとした現地人が住める物件が増え、同時に高速道路が完成されると、カンボジア及びバベット地区の成長スピードが上がります。
バベット地区ほど成長材料が整っている地区はめずらしいので、今後も注目してみるのも面白いでしょう。
また、THP社ではバベット地区の土地付き戸建て物件を扱っております。
タイなどの新興国と同じように地価上昇が約束されているも同然です。
地価が上がり、キャピタルゲイン(売買益)が少なくなる前に購入を検討される方は、一度お問い合わせください。